犯科帳 1/自寛文6年10月至元禄4年11月

資料番号
B)14 1-1 1
作者
年代
大分類
図書
著・長崎奉行所。成・寛文六年~慶応三年。内・長崎奉行所二〇〇年間にわたる裁判の判決が、二二代奉行河野権衛門のときから記録され、極く一部を除いて殆んどそのまま残されている。抜け荷(密貿易)やキリシタン一件、漂流者など、長崎の特色を示すもので、シーボルト事件、高島秋帆の事件もある。その他盗み、かたりなど市井の雑件には当時の世相をうかがうことができる。長崎奉行は遠国奉行として貿易外交を重要な職務としたが、裁判権も主要任務で、在府の節は評定衆として評定所の立合に列席し、遠島刑までは手限りの処分ができた。それらの記録一四六冊がある。刊・犯科帳刊行会『犯科帳』一一巻。森永種夫編。(『長崎県の郷土史料』p.158)

01 唐人五人、石火矢をあげ、その跡から出火
02 オランダ通辞共出島で商売
03 オランダ人に金子を売渡す
04 下人二人、共謀して他の下人を殺して駈落
05 他家の娘を柳川へ養子に世話してやると連出し、豊後で売ろうとしたが、往来手形がないために捕えられる。
06 殺人後自害のしそこない
07 伊藤小左衛門・小茂田勘左衛門・扇角右衛門等 朝鮮へ武具密売
08 町乙名、有夫の女房と姦通
09 二人共謀して反物を盗む
10 縁談についていざこざ
11 下人二人女中部屋に忍びこみ脇差でおどして疵つける
12 縮緬を盗まれたと届ける
13 出家したいと願ったが、身分がはっきりしないので住持が許さない。寺僧の手形で関所を通ろうとする
14 殺人の疑で捕えられる。無関係と分ったが、日頃無作法ものだから
15 酔狂で人を殺す
16 出島の蔵から公儀の錫の地金を盗む
17 口論から殺人
18 口論から殺人
19 衣類を盗む
20 後家の娘を奪う
21 唐品買入代金未済
22 七十五才になる老母が切支丹だと、子供から訴える
23 石火矢所持、切支丹処刑の塚のほとりに供養堂健立、にせ往来手形作製の疑ありと訴人
24 刃傷
25 乱暴する酔狂ものを切殺す
26 大家との出入につき、役所の判決に不服をいだいて落書訴状を出す
27 酔狂の弟を殺す
28 (女)離別を恨んで夫を殺す
29 畑の野菜を盗んで、百姓に捕えられる
30 酒狂の上刃傷
31 素行がおさまらぬ倅を追払にして貰いたいと父から願い出でたので入牢。
32 女房を乳奉公に出しながら、その主人にあらぬ言いがかりをつける
33 密通
34 百姓の女房を連れ出す
35 離別した女房のところへ行ってその母に疵を負わせる
36 他人の女房に不義を言いかけ殺すと言っておどす
37 酒狂の上、自分は切支丹だとわめく、町内のものが訴える
38 主家の乳母の寝所に忍び、脇差でおどして言寄る。主人が諭してもきかぬ
39 盗のため放火の企て
40 酔狂の上刃傷
41 かたり小盗
42 老衰した養父を世話するため、預けの身を許される。
43 一ノ瀬墓地に宿り、寺社の仏像・神具などを盗む
44 三人共謀して放火
45 刃傷
46 弟が天草で自害したことにつき、所の庄屋に難題をふきかける
47 長崎仏説盲僧頭、勝手に検校を名乗る
48 唐品貨物代金未済
49 不身持で一家に見離されながら、逆に兄を役所に訴える
50 石垣用の石を切出しに行き、石火矢台の捨石を盗みに来たのではないかと疑われる
51 忍びこんで衣類を盗む
52 矢上村まで旅人を送りに行った若党ども所の百姓たちと乱闘
53 自分の子供が、隣の子にいじめられるのを恨み、相手の親を殺す
54 部落の掟を守らぬものを仲間から訴える
55 茂木村で船を盗み、天草に渡る
56 夜中犬に囲まれ、脇差で追払っているうちあやまって辻番を疵つけ致死
57 六月十五日祇園祭の帰途、酒狂の上、同伴の友に刃傷致死
58 山伏、社堂野山を放浪
59 素行おさまらず
60 口論から刃傷
61 酒乱の倅を親から訴える
62 追放をうけながら立帰り隠まって貰う
63 帆船乗りにげ
64 忍入り、衣類盗み
65 無宿流浪
66 親不孝ものの由乙名から訴える
以降213まで
森永種夫『犯科帳目録』より

These legal reports are said to represent a collection of exemplary cases that the magistrate of Nagasaki investigated and ruled on, recorded for posterity. The recorded cases feature a relatively large number of smuggling cases involving foreign trade in Nagasaki but are actually a diverse collection including cases involving Japanese Christians, conflicts with foreigners, and a wide variety of other issues.

“判例集”归纳整理了长崎奉行在任期间调查判决的具有参考价值的代表性事件。记载的案例多与长崎贸易中的地下贸易有关,另外还有与基督教徒相关的判决以及与外国人冲突的调停等各种案例。

나가사키 부교가 임기 중에 조사하고 판결한 사건 중에서 훗날을 위해 대표적인 사건을 선별해 모아 놓은 판례집입니다. 여기에 기록된 사건은 나가사키 밀무역과 관련된 것이 비교적 많으나, 기리시탄 관련 사건이나 외국인과의 트러블 등 매우 다양한 내용이 실려 있습니다.

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